【なぜ違うの?】ファイルサイズとディスク上のサイズの違いを徹底解説!

「パソコンの容量、なんだか損してる気分になっていませんか?」

Windowsのファイルやフォルダを右クリックしてプロパティを開くと、「サイズ」と「ディスク上のサイズ」という二つの項目があることに気づいたことはありませんか。
そして、多くの場合「ディスク上のサイズ」の方が少しだけ大きくなっているはずです。
「実際のファイルサイズより多くの容量を使っているの?」と、少し不思議に思いますよね。
この記事では、ITに詳しくない方にも分かりやすく、この二つのサイズの違いがなぜ生まれるのか、その根本的な理由を解説していきます。

目次

「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の基本的な違い

まず、この二つの言葉が何を示しているのかを簡単に整理してみましょう。
これを人間と服に例えるなら、とても分かりやすいです。

  • サイズ
    これはファイルの「実際のデータ量」そのものです。
    例えるなら、あなたの「実際の体重」のようなものです。
    エクスプローラーの一覧表示で目にするファイルサイズは、こちらの「サイズ」が表示されています。
  • ディスク上のサイズ
    これは、そのファイルを保存するために、ハードディスク(HDD)やSSDが「実際に確保している領域の大きさ」です。
    例えるなら、あなたが着る「服のサイズ」です。
    少しゆったりした服を着ると、実際の体よりも大きなスペースを占めますよね。
    それと同じで、ファイルを保存する際には、少し余裕を持ったスペースが割り当てられるのです。

なぜ「ディスク上のサイズ」は大きくなるの?

では、なぜファイルを保存するために、実際のサイズよりも大きな領域が必要になるのでしょうか。
その答えは、コンピューターがデータを管理する方法に隠されています。

これを駐車場に例えてみましょう。
駐車場には、車一台分の駐車スペースが白線で区切られています。
たとえ小さな軽自動車を停めたとしても、その一台分のスペースはすべてその車が使うことになり、他の車は入れません。
コンピューターのデータ保存もこれと似ていて、どんなに小さなデータでも、決められた「一人分のスペース」をまるまる使ってしまうのです。

データを保存する仕組み「セクタ」と「クラスタ」

この「一人分のスペース」の正体こそが、「セクタ」と「クラスタ」という考え方です。
HDDやSSDという広大な土地を、コンピューターがどのように区画整理して使っているのかを見ていきましょう。

セクタとは? データの最小区画

セクタは、HDDやSSDという土地を物理的に分割した、これ以上分けられない「最小の区画」です。
とても小さな土地だと考えてください。
昔のハードディスクでは1区画が512バイトでしたが、最近では技術の進歩により、4KB(4096バイト)のより大きな区画が主流になっています。

クラスタとは? データ管理の最小単位

クラスタは、OS(Windowsなど)がファイルを管理しやすくするために、いくつかのセクタをまとめた「1ブロック」のことです。
先ほどの駐車場の例で言えば、これが「駐車スペース1台分」にあたります。
OSは、ファイルをこのクラスタ単位で管理します。
そのため、たとえ1バイトの小さなファイルであっても、保存するためには最低でも1クラスタ分のスペースが必要になります。
小さな軽自動車が、大きな駐車スペースを一つ占有してしまうのと同じ現象が、データの世界でも起きているのです。

標準的なクラスタサイズはどれくらい?

では、その「駐車スペース1台分」であるクラスタの大きさは、一体どれくらいなのでしょうか。
現在、Windowsで最も一般的に使われているファイルシステム「NTFS(New Technology File System)」では、標準的なクラスタサイズは4KB(4096バイト)に設定されています。

つまり、1バイトのファイルでも、4KBのファイルでも、ディスク上では同じ4KBの領域を消費するのです。
このクラスタサイズは、基本的にはハードディスクを最初にフォーマット(初期化)する際に、そのディスクの総容量などに応じて自動的に決まります。

SSDでも考え方は同じ?

最近のパソコンでは主流となっているSSD(ソリッドステートドライブ)ですが、これはどうなのでしょうか。
SSDはHDDとは異なり、物理的に回転するディスクを持たない半導体メモリです。
しかし、OSがデータを管理する仕組み、つまりファイルシステムはHDDと同じものを使っています。
そのため、SSDでもHDDと全く同じ考え方が当てはまり、「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の違いは同様に発生します。

「ディスク上のサイズ」が大きくなりやすいケース

この仕組みを理解すると、どのような場合に「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の差が大きくなるかが見えてきます。
それは、サイズの小さなファイルがたくさんある場合です。
例えば、1KBのテキストファイルが1000個あるとします。

サイズの合計は、1KB × 1000個 = 1000KB(約1MB)です。
ディスク上のサイズの合計は、クラスタサイズが4KBだとすると、4KB × 1000個 = 4000KB(約4MB)にもなります。

このように、実際のデータ量の4倍もの容量を消費してしまうことがあるのです。

まとめ

今回は、Windowsのエクスプローラーで表示される「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の違いについて解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめておきましょう。

  • サイズは、ファイルの「実際のデータ量」です。
  • ディスク上のサイズは、ファイルを保存するために「実際に確保されている領域」です。
  • データは「クラスタ」という単位で管理されるため、小さなファイルでも最低1クラスタ分の領域を消費します。
  • この仕組みが、「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の違いを生み出す原因です。
  • この現象は、HDDだけでなくSSDでも同様に起こります。

一見すると無駄に見えるこの仕組みですが、コンピューターが膨大な数のファイルを効率よく管理するためには欠かせないものです。
この違いを理解することで、パソコンのデータ管理について、また一歩深く知ることができたのではないでしょうか。

  • URLをコピーしました!
目次