ルーターとローカルブレイクアウト(LBO)の仕組みを徹底解説!「ネットワークが遅い…」はもう卒業!

「インターネットがなんだか遅いな…」
「Web会議が途切れてしまう…」

そんな経験はありませんか。

実は、その原因はネットワークの「交通渋滞」にあるのかもしれません。

この記事では、そんなネットワークの交通整理役である「ルーター」と、交通渋滞を解消する新しい仕組み「ローカルブレイクアウト(LBO)」について、身近な例えを交えながら分かりやすく解説します。

目次

ルーターとは?道路の交差点のようなもの

ルーターとは、一言でいうと「異なるネットワーク同士を繋ぐための機械」です。

家の中のパソコンやスマートフォンをインターネットの世界に繋いでくれる、とても重要な役割を担っています。

これを道路交通に例えるなら、ルーターは「交差点」のようなものです。

たくさんの道路(ネットワーク)が交わる場所で、車(データ)が迷子にならないように、目的地までどの道を通れば一番早いかを判断し、案内してくれます。

ルーターの主な役割

ルーターには、主に2つの大切な役割があります。

役割 説明 例え
ルーティング 目的地までの最適な経路を見つけ出す 交通量の少ない道を選んでくれるカーナビ
IPアドレスの変換 家の中だけで使う住所(プライベートIPアドレス)と、インターネットの世界で使う住所(グローバルIPアドレス)を変換する 海外旅行で、国内の住所ではなくホテルの部屋番号で郵便物を受け取るようなもの

このように、ルーターは複雑なネットワークの世界で、私たちがスムーズにインターネットを使えるように、見えないところで頑張ってくれているのです。

従来のネットワーク構成とその課題

多くの会社では、これまで「センター集約型」というネットワーク構成が一般的でした。

これは、各支社や拠点からのインターネット通信を、一度すべて本社のデータセンターに集めてから、まとめてインターネットに接続する方法です。

例えるなら、地方の郵便物をすべて一度東京の中央郵便局に集めてから、全国に配送するようなイメージです。

+----------+      +----------+      +----------------+      +--------------+
| 拠点A    |----->|          |      |                |      |              |
+----------+      |          |      |                |      |              |
                  | 本社/DC  |----->| インターネット |----->| クラウドサービス |
+----------+      |          |      |                |      |              |
| 拠点B    |----->|          |      |                |      |              |
+----------+      +----------+      +----------------+      +--------------+

この方法には、セキュリティを一元管理できるという大きなメリットがありました。

しかし、最近ではWeb会議やクラウドサービスの利用が増え、本社に送られるデータ量が爆発的に増加。

その結果、本社への道が大渋滞を起こし、「ネットワークが遅い」という問題が頻繁に発生するようになってしまったのです。

ローカルブレイクアウト(LBO)で交通渋滞を解消!

そこで登場したのが「ローカルブレイクアウト(LBO)」という新しい仕組みです。

これは、特定の安全な通信については、わざわざ本社のデータセンターを経由せず、各拠点から直接インターネットに接続するという考え方です。

先ほどの郵便の例で言えば、近所のコンビニで直接荷物を送れるようになったようなものです。

+----------+      +----------------+      +--------------+
| 拠点A    |----->| インターネット |----->| クラウドサービス |
+----------+      +----------------+      +--------------+

+----------+      +----------+      +----------------+
| 拠点B    |----->| 本社/DC  |----->| 社内システム   |
+----------+      +----------+      +----------------+

LBOの仕組み

LBOでは、各拠点に設置された賢いルーター(SD-WAN対応ルーターなど)が、通信の種類を自動で判別します。

  • Web会議や特定のクラウドサービスへの通信 → 安全だと判断し、直接インターネットへ
  • 社内の重要なシステムへの通信 → 従来通り、本社のデータセンターへ

このように、交通整理をすることで、本社のデータセンターに集中していた負荷を分散させ、ネットワーク全体の通信速度を改善することができるのです。

LBOのメリットとデメリット

LBOには多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。

メリット

  • 通信速度の向上
    ネットワークの渋滞が緩和され、Web会議やクラウドサービスの利用が快適になります。
  • コスト削減
    本社の通信設備を増強する必要がなくなり、コストを抑えることができます。
  • 業務効率の向上
    ストレスのない快適なネットワーク環境で、仕事がはかどります。

デメリット

  • セキュリティ対策の必要性
    各拠点が直接インターネットに接続するため、それぞれの場所でしっかりとしたセキュリティ対策が必要になります。
  • 管理の複雑化
    拠点ごとにセキュリティ設定などを管理する必要があり、運用が少し複雑になる可能性があります。

LBOはどんな企業に向いている?

  • クラウドサービスをたくさん利用している企業
  • Web会議を頻繁に行う企業
  • 複数の拠点を持っている企業

上記のような企業では、LBOを導入することで、ネットワークに関する悩みを大きく改善できる可能性があります。

まとめ

今回は、ネットワークの交通整理役である「ルーター」と、その渋滞を解消する「ローカルブレイクアウト(LBO)」について解説しました。

  • ルーターは、異なるネットワークを繋ぎ、データが正しい道を通るように案内する交差点のような役割を担っています。
  • 従来のネットワークは、すべての通信を一度本社に集める「センター集約型」が主流でしたが、通信量の増加により渋滞が発生しやすくなっていました。
  • ローカルブレイクアウト(LBO)は、特定の通信を各拠点から直接インターネットに接続させることで、ネットワークの渋滞を解消する新しい仕組みです。
  • LBOには通信速度の向上などのメリットがある一方、各拠点でのセキュリティ対策が重要になります。

私たちの生活や仕事に欠かせないインターネット。

その裏側で活躍するルーターやLBOの仕組みを知ることで、より快適なネットワーク環境を築くヒントが見つかるかもしれません。

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