この記事では、2026年2月1日~2026年2月28日の期間の Windows Update の情報をまとめて紹介します。
Windows Update は、パソコンを安全かつ快適に利用するための重要な仕組みです。
Windows 11 では、「24H2」や「25H2」のようにメジャーバージョンが分かれています。
新しいメジャーバージョンは通常、年に1回リリースされ、新機能の追加や大幅な改善が行われます。
各バージョンのサポート期間は、一般向け(Home および Pro)でリリースから24ヶ月(2年間)、企業・教育機関向け(Enterprise および Education)で36ヶ月(3年間)と定められています。
サポート期間が終了(サポート切れ)になると、セキュリティの脆弱性を修正する更新プログラムが提供されなくなります。
これにより、ウイルス感染やサイバー攻撃のリスクが大幅に高まるため、サポート終了前に新しいバージョンへアップデートすることが非常に重要です。
Windows 11 バージョン 26H1
Windows 11 バージョン 26H1 は、2026年初頭に登場した新しいデバイス向けの最新バージョンです。
既存のパソコンへの直接的なアップデートとしては提供されていませんが、最新の機能が盛り込まれています。
このバージョンは「2026年2月10日」にリリースされました。
現在のサポート終了予定日は、Enterprise および Education エディションで「2029年3月13日」となっています(Home および Pro エディションの終了日は未公表です)。
このバージョン向けに、2026年2月には2つの重要なアップデートが配信されました。
2026年2月10日 – KB5077179
【1】 グラフィックス関連のシステムエラー修正
一部のパソコン環境において、画面の描画を担当するグラフィックス機能(GPU)に不具合が発生していました。
具体的には、「dxgmms2.sys」というシステムファイルに関連して、パソコンが突然エラー画面(KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE)になってしまう問題がありました。
今回のアップデートにより、この問題が修正され、より安定してパソコンを使用できるようになります。
【2】 .NET Framework 3.5 の提供方法の変更
これまで Windows のオプション機能として簡単にオンにできた「.NET Framework 3.5」ですが、バージョン 26H1 からは提供方法が変わりました。
今後は、Windows の設定画面からではなく、専用のインストーラーをダウンロードして個別にインストールする必要があります。
古いソフトを動かすためにこの機能が必要な方は、少し手順が変わる点に注意してください。
【3】 Wi-Fi 接続の安定性向上
最新のセキュリティ規格である「WPA3-Personal」を採用した Wi-Fi ネットワークに対して、一部のデバイスがうまく接続できないというトラブルが報告されていました。
このアップデートを適用することで、最新の安全な Wi-Fi にもスムーズに接続できるようになります。
外出先や自宅の新しいルーターでも、安心してインターネットを楽しめます。
【4】 パソコンの起動と信頼性の改善
パソコンのシステムを管理する「TrustedInstaller」という機能が応答しなくなり、結果として Windows 自体が起動できなくなるという深刻な問題が修正されました。
また、パソコンのハードウェアが Windows と互換性があるかをテストするプログラム(BitLocker HLK)が正常に表示されない問題も解決しています。
これにより、パソコン全体の信頼性が大きく向上しています。
2026年2月24日 – KB5077239 (プレビュー)
【1】 AI機能「Copilot+ PC」向けの機能強化
最新の AI 機能を搭載した「Copilot+ PC」向けに、設定画面の AI エージェントが日本語を含む多くの言語に対応しました。
設定で分からないことがあっても、AI が日本語で優しくサポートしてくれます。
また、画面上の画像やタブレットに対して、コピーや共有などのよく使う操作をすぐに呼び出せる「Click to Do」機能も使いやすく進化しています。
さらに、USB接続のWebカメラでも、背景をぼかしたり自分の顔を明るく見せたりする「Windows Studio Effects」が使えるようになりました。
【2】 仮想ワークスペースの導入
パソコンの中に別の仮想的なパソコン環境を作り出す「仮想ワークスペース」機能が、詳細設定から簡単にオンにできるようになりました。
これにより、怖いファイルを開くときや、新しいソフトを安全にテストしたいときに、メインの環境を汚さずに作業ができます。
【3】 スマートフォンとの連携強化(クロスデバイス再開)
Android スマートフォンで作業していた内容を、そのままパソコンで引き継げる機能が大幅に強化されました。
例えば、スマホで聴いていた Spotify の音楽の続きをパソコンで再生したり、スマホで編集していた Word や Excel の文書をパソコンの大画面でそのまま編集し続けることができます。
対応するスマートフォンのメーカーも増え、より多くの人がこの便利な連携機能を体験できるようになりました。
【4】 その他の便利な改善点
音楽制作に欠かせない MIDI 機器の接続が「MIDI 2.0」に対応し、より高度な音楽制作が可能になりました。
また、画面の文字を読み上げる「ナレーター」機能や、声でパソコンを操作する「音声アクセス」の使い勝手も向上しています。
ファイルエクスプローラー(フォルダを見る画面)のダークモードも見やすくなり、夜遅くの作業でも目に優しいデザインに調整されています。
Windows 11 バージョン 25H2
Windows 11 バージョン 25H2 は、現在多くのユーザーが利用している最新のメジャーアップデートです。
このバージョンは「2025年9月30日」にリリースされました。
現在のサポート終了予定日は、Enterprise および Education エディションで「2028年10月10日」となっています(Home および Pro エディションの終了日は未公表ですが、継続してサポートされています)。
2026年2月には、セキュリティを強化する月例パッチと、新機能を先取りできるプレビューパッチの2つが配信されました。
2026年2月10日 – KB5077181
【1】 セキュアブートの安全性強化
パソコンが起動する際に、安全なプログラムだけを読み込む「セキュアブート」という仕組みがあります。
今回のアップデートでは、このセキュアブートに使用されるデジタル証明書が新しいもの(2023年版)に更新されました。
これにより、悪意のあるプログラムがパソコンの起動時に割り込むのをより強力に防ぐことができます。
【2】 画面表示の不具合修正
パソコンの画面にウィンドウを描画する「Desktop Window Manager (DWM)」という機能が、予期せず再起動してしまう問題が修正されました。
作業中に突然画面が一瞬暗くなったり、ウィンドウの動きがおかしくなったりする現象が減り、快適に作業を続けられます。
また、特定のグラフィックス環境で発生していたシステムエラーも同時に修正されています。
【3】 フォルダ名の変更に関する問題解決
ファイルエクスプローラーで、特殊な設定ファイル(desktop.ini)が含まれるフォルダの名前を変更しようとしたときに、正しく反映されないという不具合がありました。
自分で分かりやすい名前を付けたはずなのに、元の名前のまま表示されてしまうというストレスが、このアップデートで解消されます。
ファイルの整理整頓がよりスムーズに行えるようになります。
【4】 セキュリティ機能のログ記録の修正
危険なアプリやウェブサイトからパソコンを守る「Microsoft Defender SmartScreen」という機能があります。
この機能が危険を検知した際の記録(イベントログ)が、正しく保存されないという問題が修正されました。
これにより、万が一のトラブル時にも、何が原因だったのかを専門家が調査しやすくなります。
2026年2月24日 – KB5077241 (プレビュー)
【1】 新しい絵文字の追加とタスクバーの進化
最新の「絵文字 16.0」が追加され、友達とのメッセージのやり取りで使える表現がさらに豊かになりました。
また、画面下のタスクバーから、現在つながっている Wi-Fi や有線LANのインターネット速度を簡単にテストできるようになりました。
「なんかネットが遅いな」と感じたときに、すぐに原因を調べることができる便利な機能です。
【2】 システムモニター機能の標準搭載
パソコンの中で何が起きているかを詳しく監視できる「System Monitor (Sysmon)」というプロ向けのツールが、Windows に最初から組み込まれるようになりました。
これまでは自分でダウンロードして設定する必要がありましたが、今後は設定画面から簡単に有効化できます。
サイバーセキュリティに興味がある人にとっては、パソコンの仕組みを学ぶ良い教材になります。
【3】 ウィジェットと壁紙の改善
天気やニュースをサッと確認できる「ウィジェット」の設定画面が、小さな枠ではなく全画面で大きく表示されるようになり、設定がしやすくなりました。
また、デスクトップの背景(壁紙)に複数の画像を選んで、スライドショーのように切り替えて表示する機能も追加されています。
お気に入りの写真やイラストをたくさん設定して、自分だけのパソコン空間を作り上げることができます。
【4】 ファイルエクスプローラーの使い勝手向上
キーボードの「Shift」キーを押しながらタスクバーのフォルダアイコンをクリックすると、確実に新しいウィンドウでフォルダが開くようになりました。
また、ZIP形式以外の圧縮ファイル(RARや7zなど)が入ったフォルダを見ているときに、上部のメニューから「すべて展開」を簡単に選べるようになっています。
日々のちょっとした作業のイライラを解消してくれる、嬉しい改善が盛りだくさんです。
Windows 11 バージョン 24H2
Windows 11 バージョン 24H2 は、25H2 の一つ前のバージョンですが、現在も広くサポートが継続されています。
このバージョンは「2024年10月1日」にリリースされました。
サポート終了予定日は、Home および Pro エディションで「2026年10月13日」、Enterprise および Education エディションで「2027年10月12日」となっています。
今月のバージョン 24H2 向けのアップデート内容(KB5077181 および KB5077241)は、バージョン 25H2 と全く同じものが提供されています。
詳細な変更内容については、上記の「Windows 11 バージョン 25H2」の項目をご参照ください。
Windows 11 バージョン 23H2
Windows 11 バージョン 23H2 は「2023年10月31日」にリリースされました。
一般向けの Home および Pro エディションのサポートは「2025年11月11日」に既に終了しています。
現在は、企業や学校向けの Enterprise および Education エディションのみがサポート対象となっており、こちらのサポート終了予定日は「2026年11月10日」です。
そのため、現在はセキュリティの修正を中心としたアップデートのみが提供されています。
2026年2月10日 – KB5075941
【1】 セキュアブート証明書の更新
他のバージョンと同様に、パソコンの起動プロセスを保護するセキュアブートの証明書が最新のものに更新されました。
学校や企業で使われているパソコンが、最新のサイバー攻撃からしっかりと守られるようになります。
この更新は、パソコンの安全性を確認しながら段階的に慎重に行われます。
【2】 画面描画とグラフィックスの安定化
画面の描画を管理するプロセス(DWM)が予期せず終了してしまう問題や、特定のグラフィックス環境で発生するシステムエラーが修正されました。
授業でのプレゼンテーション中や、企業での重要な会議中にパソコンの画面がおかしくなるリスクが減り、安心して利用できます。
【3】 仮想セキュアモード(VSM)の不具合修正
高度なセキュリティ機能である「仮想セキュアモード(VSM)」を有効にしているパソコンで、シャットダウンや休止状態ができず、勝手に再起動してしまうという厄介な問題がありました。
今回のアップデートでこの問題が完全に修正され、パソコンを正常に終了できるようになりました。
これにより、バッテリーの無駄な消費やデータの消失を防ぐことができます。
【4】 フォルダ名変更とセキュリティログの改善
ファイルエクスプローラーで特定のフォルダ名が正しく変更できない問題や、Microsoft Defender SmartScreen の警告履歴が正しく記録されない問題が修正されました。
これらは 25H2 や 24H2 で行われた修正と同じ内容であり、古いバージョンであっても最新の使い勝手と安全性が維持されるように配慮されています。
まとめ
2026年2月にリリースされた Windows 11 の各バージョンのアップデート情報をまとめました。
| メジャーバージョン | リリース日 | KB番号 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 26H1 | 2026年2月10日 | KB5077179 | グラフィックスエラー修正、Wi-Fi接続の安定性向上 |
| 26H1 | 2026年2月24日 | KB5077239 | Copilot+ PC向け機能強化、仮想ワークスペース導入 |
| 25H2 | 2026年2月10日 | KB5077181 | セキュアブート証明書更新、画面表示の不具合修正 |
| 25H2 | 2026年2月24日 | KB5077241 | 新絵文字追加、タスクバーでのネット速度テスト機能 |
| 24H2 | 2026年2月10日 | KB5077181 | セキュアブート証明書更新、画面表示の不具合修正 |
| 24H2 | 2026年2月24日 | KB5077241 | 新絵文字追加、タスクバーでのネット速度テスト機能 |
| 23H2 | 2026年2月10日 | KB5075941 | セキュアブート証明書更新、VSMのシャットダウン不具合修正 |
