「Copilotって色々な種類があって、どれを使えばいいのかわからない…」
「名前が似ていて紛らわしいし、追加料金がかかるのかも不安…」
こんな風に悩んでいませんか?
この記事では、IT初心者の方でも迷わないように、複雑なCopilotの種類やそれぞれの違い、できること、そして料金体系を分かりやすく整理して解説します。
この記事を読むことで、自分や自社にぴったりのCopilotがどれなのかが明確になり、無駄なコストをかけずに安全にAIを活用できるようになります。
まずは結論から
Copilotの種類は多くて紛らわしいですが、現在主流となっているのは大きく分けて以下の3種類です。
- 誰でも無料で手軽に使える「Microsoft Copilot(無料版)」
- 対象のMicrosoft 365ユーザーが追加料金なしで安全に使える「Microsoft 365 Copilot Chat」
- 社内データを活用し、Officeアプリと連携できる企業向けの有料版「Microsoft 365 Copilot」
まずは無料版や、すでにお持ちのライセンスで使える「Copilot Chat」から試してみるのがおすすめです。
なぜCopilotは名前が似ていて紛らわしいのか
Copilot(コパイロット)という名前がつくサービスが増えすぎて、「結局どれが何なのかわからない」と感じる方は非常に多いです。
これには、Microsoftが自社のさまざまな製品にAI機能を組み込んできた歴史が関係しています。
もともと、Microsoftは検索エンジンのBingにAIチャット機能を追加し、「Bing Chat」という名前で提供していました。
その後、AI機能をWindowsやOffice(Word、Excelなど)、Edgeブラウザなど、あらゆるサービスに拡大していく中で、ブランド名を「Copilot」に統一したのです。
その結果、同じ「Copilot」という名前でありながら、提供される場所や機能が異なるサービスが乱立してしまいました。
Copilotとは、英語で「副操縦士」を意味します。
つまり、あなたが車(パソコンやOfficeアプリ)を運転する際、助手席に座って道案内やサポートをしてくれる優秀なナビゲーターのようなイメージです。
乗っている車(使うアプリ)が違えば、助手席に座るナビゲーターの役割も少しずつ変わるため、種類が分かれていると理解してください。
Copilotの主な種類と違いを比較表で整理
現在主流となっている3つのCopilotについて、その違いを一目でわかるように比較表にまとめました。
| 項目 | Microsoft Copilot(無料版) | Microsoft 365 Copilot Chat | Microsoft 365 Copilot |
|---|---|---|---|
| 主な対象者 | 個人ユーザー、お試し利用 | Microsoft 365を契約している企業 | 業務を本格的に自動化・効率化したい企業 |
| 料金 | 無料 | 追加料金なし(対象のM365ライセンスに含まれる) | 有料(約30ドル/ユーザー/月) |
| データ保護(EDP) | なし(入力データが学習に使われる可能性あり) | あり(入力データは保護され、学習に使われない) | あり(入力データは保護され、学習に使われない) |
| データアクセスの範囲 | Web上の公開情報のみ | Web上の公開情報 + アップロードしたファイル | Web情報 + 社内データ(SharePoint、Outlook、Teamsなど) |
| Officeアプリ内での利用 | 不可 | 不可(※2026年4月の仕様変更による制限あり) | 可能(Word、Excel、PowerPointなどから直接操作) |
このように、料金やセキュリティレベル、社内データへのアクセス権限によって、明確な違いがあります。
誰でも無料で使える「Microsoft Copilot」でできること
「Microsoft Copilot」は、Webブラウザ(EdgeやChromeなど)からアクセスすれば、誰でも無料で利用できるAIアシスタントです。
できることとしては、日常的な疑問をチャット形式で質問して回答を得たり、ブログ記事のアイデア出しを手伝ってもらったりすることが挙げられます。
また、テキストの指示だけで高品質な画像を生成する機能(DALL-E 3)も備わっており、プレゼン資料の挿絵などを手軽に作成できます。
ただし、無料版を利用する際には大きな注意点があります。
それは、入力した情報がAIの学習データとして利用される可能性があるという点です。
そのため、会社の機密情報や個人情報、未公開のプロジェクト内容などを入力することは絶対に避けてください。
あくまで、公開されている情報に関する質問や、個人的な調べものに留めるのが安全です。
追加料金なしの「Microsoft 365 Copilot Chat」とは
「Microsoft 365 Copilot Chat」は、企業で「Microsoft 365 Business Standard」などの対象ライセンスを契約しているユーザーが、追加料金なしで利用できる法人向けのAIチャットです。
最大の特徴は、「エンタープライズデータ保護(EDP)」が標準で適用されている点です。
これにより、チャットに入力した社外秘の情報や、アップロードしたファイルの内容がAIの学習に使われることはありません。
企業が情報漏洩のリスクを心配することなく、安全にAIを活用できるのが大きなメリットです。
例えば、「この契約書のPDFを読み込んで、リスクになりそうな条項をリストアップして」といった使い方が安全に行えます。
ただし、あくまでWebブラウザ上のチャット画面で利用する機能であり、社内の共有フォルダ(SharePoint)にあるデータをAIが勝手に探しに行ってくれるわけではありません。
なお、2026年4月15日より、大規模な組織(2,000名以上)を対象に、この追加料金なしのプランではWordやExcelなどのアプリ内から直接Copilotを呼び出す機能が制限される仕様変更が行われました。
アプリ内でAIを使いたい場合は、後述する有料版のライセンスが必要になります。

フル機能の有料版「Microsoft 365 Copilot」でできること
「Microsoft 365 Copilot」は、1ユーザーあたり月額約30ドル(約4,500円)の追加料金が必要となる、企業向けの最上位ライセンスです。
この有料版の最大の強みは、社内のデータ(SharePoint、OneDrive、Outlookのメール、Teamsのチャット履歴など)にAIが直接アクセスできることです。
「先週のA社との打ち合わせ内容をまとめて」「先月の売上データを基に、PowerPointのプレゼン資料を作成して」といった、社内情報を前提とした高度な指示が可能になります。
また、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリの画面内にCopilotのボタンが表示され、作業中のファイルに対して直接AIに指示を出せるようになります。
Teamsの会議に参加できなくても、後からAIに「会議で決まったタスクを教えて」と聞けば、正確な議事録とタスクリストを生成してくれます。
業務の進め方を根本から変革し、大幅な生産性向上を目指す企業にとっては、投資する価値が十分にあるライセンスです。
自分や自社に合ったCopilotの選び方
ここまで解説した違いを踏まえて、目的別にどのCopilotを選ぶべきかを整理します。
- 個人の調べものや、AIをちょっと試してみたい場合
まずは無料の「Microsoft Copilot」を使ってみましょう。機密情報の入力には注意が必要ですが、AIの便利さを体感するには十分です。 - 会社で安全にAIを使いたいが、コストはかけたくない場合
現在契約しているMicrosoft 365のライセンスで使える「Microsoft 365 Copilot Chat」が最適です。追加料金なしで、セキュリティが担保された環境でAIチャットを利用できます。 - 社内資料を活用して、業務を大幅に自動化・効率化したい場合
有料の「Microsoft 365 Copilot」を検討してください。Officeアプリとの連携や社内データの横断検索により、資料作成や情報収集の時間を劇的に削減できます。
よくある質問
- Microsoft 365 Personal(個人向け)でもCopilotは使えますか?
はい、利用可能です。2025年1月より、個人向けのMicrosoft 365 Personal/FamilyプランにもCopilot機能が統合されました。ただし、月間60クレジットという利用回数の制限があります。制限なしで使いたい場合は「Copilot Pro」という有料プランが必要です。 - Copilotを使うと社内の機密情報が漏れる心配はありませんか?
無料版の「Microsoft Copilot」は学習に利用される可能性があるため注意が必要です。しかし、法人向けの「Microsoft 365 Copilot Chat」や有料版の「Microsoft 365 Copilot」は、エンタープライズデータ保護(EDP)が適用されており、入力データがAIの学習に使われることはないため安全です。 - Copilot+ PCとは何が違うのですか?
この記事で紹介したCopilotは「インターネット上のAIサービス(ソフトウェア)」です。一方、「Copilot+ PC」は、AIの処理を高速に行う専用のチップ(NPU)を搭載した「パソコン本体(ハードウェア)」のことを指します。インターネットに繋がっていなくても、パソコン内で独自のAI機能が使えるのが特徴です。
まとめ
今回は、名前が似ていて紛らわしいCopilotの種類や違い、料金について解説しました。
- Copilotは大きく分けて「無料版」「追加料金なしの法人チャット」「フル機能の有料版」の3種類がある
- 無料版は手軽だが、機密情報の入力には注意が必要
- 対象のM365ユーザーなら、追加料金なしで安全な「Copilot Chat」が使える
- 業務を本格的に効率化するなら、社内データと連携できる有料版の「Microsoft 365 Copilot」が必要
Copilotは種類が多くて複雑に感じますが、それぞれの役割を理解すれば、あなたの強力なアシスタントになってくれます。
まずは、無料で使えるバージョンや、すでにお持ちのライセンスで使える範囲から、AIの便利さを体験してみてはいかがでしょうか。

